akamiskyのブログ

1日ひとつ、なんか書くカンジ。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ファンタジーの世界もたまには

風邪でおとなしく寝ているのも4日目。 毎度治るのに時間がかかってうんざりする。マリア様が見てるを何気なく観てると、温室で育つ花を愛でているような気分になる。 現実に有りうるかどうかはともかく、こんな世界でいちど暮らしてみたいとは思う。欲望や戦…

探検について

小学生のある時期、近所の探検をよくした。 どこに続くのか分からない用水路を進んだり、家の塀に掴まって落ちずにどこまで移動できるか… そんなことが当時は探検だった。 小さい頃からボールを使ったり、大勢で遊ぶことがそれほどなかった。 家の中で遊ぶこ…

入院したときのこと

白い部屋でぼんやりと目が覚めていることに気がついた。 だるくて寒い。 冬でもないのに電気毛布を使う。 夜になって麻酔が切れると、ヘソの右下にある縫い目が痛みだす。 薬をいれてもらうとなんとか眠れた。 初めての食事は薄い重湯だったけど、身体にいれ…

寝汗をかいたときに思い出すこと

気持ちわるくなって列車を降りた。 帰りの車内は混んでいて座ることができない。 人が吐き出す息と、肉の熱で熱気がこもっている。 そんな気がして不快感が増した。 乗り物酔いや二日酔いじゃない。 降りた駅のホームで座り込んでしまった。 不快感は消えず…

昼間ベッドで横たわったとき思い出すこと

春休み、夜に眠れなくなった。 合格通知は届いていた。 新しい環境に不安はなかったと思う。 夜中、なにかに熱中していたわけでもない。 灯りを消して、目を閉じても眠れない。 寝なければいけない。 思うほど気持ちが刺々しくなる。 あたまの奥は鈍くて重い…

小さい頃の世界

幼稚園に入る時期、父方の実家で祖父母と同居することになった。 祖父母、父母、弟、叔父の7人。 赤く錆びた門扉、集合写真みたいに並んだ盆栽、和室の壁に掛かっていた般若面。 家は古いにおいがして薄暗く、湿気が多かった。 梅雨の朝方は洗面所へいくと…

はじめのほうの記憶

思い出せる範囲での、最も古い記憶…ベッドを囲む柵で長方形に切り取られた天井。そこに浮かぶプラスチックの花や星。 午後の光が明るい部屋で目が覚めた。火照ったからだの熱でぼんやりした意識が、次第に冷めていって気づいた。 「あのひとがいない」 涙が…